「カウンセラーって、色んな(嫌な)もの貰ったり、しんどかったりしませんか?」
これ、私だけかな?結構聞かれます。
お友達に、あなたをゴミ箱にするなんてできないわ。と言われたこともある。
カウンセラーというと、クライアントの苦しい思いを聞き、暗部に踏み込み、一緒に苦しむのかなぁ…と想像されるのかもしれないね。
実は私はねぇ、それが嫌だとか、しんどいって思ったことないのよ。
そりゃ、見たくない自分に向き合い、感じたくないと封印したものを紐解いてゆくわけだから、クライアントさん本人はしんどいかもしれないよ。
でもね「しんどい」の正体って、実はそんなに恐ろしいものではないんだよ。
クライアントさん本人はその正体を、地下牢に封印された、醜悪で邪悪で醜く吐き気を催すようなモンスター。って想像しているかもしれない、
でもね、「しんどい」の正体って、ただ愛されたい、満たされたい、と願っただけの、ただの子ども。なんだよ。
ほんとに、ただ愛して欲しい、愛を受け取って欲しい!と願った、それだけのことなんだ。
それが、どこかでつまづいたの。
わざわざ手伝ってやろうと来てやったのに、なんだよこの状況は!?
なんでこの小さな体は、なんの役にも立たないんだ!?
おいおい!上の話と違いすぎるんじゃない?
3次元の父と母は、自分のことに精一杯で、どうも自分のことは眼中にないらしい。
えっ?かまってくれないの?そんないい加減なお世話なの?やりたいこと、やっちゃダメなの?えっ?えっ!?なんかおかしくない!?
そんな経験を通じて、どうやらこの世に舞い降りた天使たちは、盛大に傷ついてしまうらしいのだ。
そんな傷ついた子どもを、私たちは封印し、なかったことにしてしまう。
そうして、なかったことにした自分のかけらは、いつの間にか想像のなかで醜いモンスターになってしまうらしいんだよね。
モンスターを封じていた扉を開けると、なんだかとんでもないことになってしまいそう、そう感じてしまうのは仕方がないのだけど、
でも、私は知ってる。
その奥にあるのは、ただ愛されたかった、愛したかった、小さな子ども。
それだけなんだ。
その本当の望みが感じられたなら、あなたはまた羽ばたき始める。
地上に舞い降りて、「現実」に翼を折られてしまった天使たち。
でも、私は知っているよ。その翼はまた羽ばたける。
だから私は、大丈夫なあなたを信じ続け、再び羽ばたくあなたを信じ続ける。錨のように揺るがずに。
それがね、カウンセラーという仕事だと思ってる。